虫歯の予防と治療後のメンテナンスで一番大事なことは、
プラーク(歯垢)=細菌の塊を減らすことなのです。
プラーク(歯垢)は細菌の塊です。
プラーク(歯垢)を減らすこと、つまり、プラークコントロールが予防のコツです。

ご自宅で

1)ワンランクアップの歯磨き

歯磨きをしているのに虫歯が出来るのは、きちんと磨けていないからです。
ワンランクアップの歯磨きを目指しましょう!

  • 歯ブラシは、先が開いてしまったものは使わない。
    古くなった歯ブラシや硬すぎる歯ブラシ、特殊な形状の歯ブラシなどではプラークが落ちにくいことがある。
  • 歯垢着色剤を使用してプラークを赤く染め出し、歯磨きが出来ているかチェックすること。
    磨けていないところを、落ちるまで磨いてみましょう。
  • 歯ブラシは毛先を当てて力を入れすぎずに磨く。(ペンのように持つのがおすすめ)
    力を入れすぎると歯ブラシの毛先が開き、逆に歯垢が落ちにくくなる。
  • 歯ブラシを縦にして磨いてみたり、力加減を変えてみたり、違う方向から磨いてみたりして自分のお口に合った磨き方を知ることが大事。
  • 必ずデンタルフロスも使用して歯と歯の間も磨く。

2)フッ素の利用

フッ素を使用することにより

  • 虫歯で溶け出した歯の再石灰化を促進する
  • フッ素が歯に取り込まれると、酸に強い歯になる(フルオロアパタイトが形成される)
  • 虫歯菌が酸を作るのを抑制する

より効果的にするために

  • フッ素を使用する前にプラーク(歯垢)を落とすこと
  • フッ素を利用する回数を増やし、まんべんなく行き渡らせること
  • 複数のフッ素利用法を併用する(フッ素入り歯磨き、歯磨き後のジェルやスプレーなど)
  • フッ素使用後、しばらくの間(30分くらい)は飲食しないこと

歯科医院で

1)歯のクリーニング(PMTC)

専用の機器を使って、徹底的にプラークを取り除きます。
被せものや差し歯、詰め物をしている場合、自分では取りきれないケースもありますので定期的な歯科医院でのクリーニングが必要です。

2)スケーリング(歯石取り)

専用の器具で普段の歯磨きでは取りきれない歯石を除去します。

3)口腔衛生指導

歯科医院では、お口の中のプラークの付着状況を検査することが出来ます。
それに基づいてプラークコントロールの方法(歯磨きなど)の指導を行います。

4)フッ素塗布

虫歯になりやすいお口の環境の方は、フッ素塗布をいたします。

5)シーラント

まだ虫歯になっていない歯を守るため、噛み合わせなど、食べカスがたまりやすく除去しにくい場所に、削らすに詰め物をする場合があります。
(小さいお子さんの乳歯などによく用います)